AMD Radeonのグラフィックボードの中でもマイニング向きと定評のあるRX5700XT。
NVDIAと比較すると安価ですが、そのままだとパフォーマンスが出ない事もあるので少し取っ付きにくいところがあります。
この記事ではRadeon Software Adrenalinを使って高ハッシュレートを狙う設定と、NiceHash Minerとワットチェッカーを使って収益性を検証します。
目次
Radeon Software Adrenalinを使おう
グラボのOC(オーバークロック)をする際にMSI Afterburnerを使われている方が非常に多いと思います。
MSI Afterburnerは優秀ですが、Radeonグラボだと微調整が効かない事が多く、使い勝手が悪いです。
RadeonグラボはRadeon Software Adrenalinを使ってOCやファン設定するとスムーズに行きます。
まだダウンロードしていない方はこちらから→Radeon Software Adrenalin
- Radeon Software Adrenalinを開く
- パフォーマンス
- チューニング
- 手動チューニングのカスタム
- GPU チューニング、VRAM チューニング、ファン チューニングを有効
- 高度な制御を有効
RX5700XTのマイニング向けおすすめ設定
Radeon Software Adrenalinで下記の値に変更してください。
マイニング向けカスタム設定
- Core Clock 1400(Mhz)
- 電圧 800(mV)
- Memory Clock 1830(MHz)
私の環境だとこの設定で安定して稼働してくれます。
ファンスピードに関しては室温にかなり左右されますので、これといった設定はありません。目安としてはGPU温度が70℃を下回るように微調整してください。
RX5700XTの収益と電気代
消費電力とハッシュレート
- グラボ単体の消費電力 118(W)
- PC全体の消費電力 200(W)前後
- ハッシュレート 52MH/s
この消費電力でこのハッシュレートは中々に優秀ですね。現実ではグラボ単体のみでは稼働できないので、実際に掛かる電気代を計るためにPC全体の消費電力をワットチェッカーで計測しました。
1日の収益は380円、電気代はグラボ単体だと1日約74円、PC全体の場合は125円になります。(全国平均1KWh/26円で計算)
- グラボ単体で考えた場合の利益 306円
- PC全体で考えた場合の利益 255円
突き詰めるとハッシュレートを54MH/sまで出すことができましたが、私の環境では安定しなかったので先ほどの設定で落ち着きました。
- RTX3070は62MH/sの117W
- RX6700XTは47MH/sの121W
手に入るならRX5700XTはおすすめ
今はRadeon RX6000シリーズがでてきて、RX5000シリーズを店頭で見かける事は少なくなりました。
ですが、RX5700XTの後継であるはずのRX6700XTでマイニング性能が逆に下がってしまったので安価に手に入るならRX5700XTはおすすめです。