グラフィックボードが高騰する中、「もしかしたらノートPCでマイニングできるのでは?」と考えたことがある方もいるはず。
RTX3060を搭載しているノートPCと節電タイマーを使って、どれぐらい稼げるのかを実証していきます。
- 使用PC:ASUS TUF Dash F15
- 使用GPU:RTX3060(Laptop)
- 使用ソフト:Nicehash Miner
- 実施期間:2021/11/11 ~ 2021/11/13
目次
1日当たりの収益は?
3日間続けて得たマイニング報酬がこちらです。
Laptop版RTX3060なのでデスクトップ版よりもパフォーマンスは低いですが、安定した金額が入ってきています。
そしてマイニングするうえで避けて通れないものが電気代です。
3日間マイニングして使用した積算電力量は6.26KWh、消費電力は平均87Wとなりました(パフォーマンスモードで検証)。
3日間の電気代は約163円、1日当たりの電気代は54円となりました。(全国平均26円で計算)
マイニング報酬から電気代を引いた金額がこちらです。
報酬 | 電気代 | 利益 |
262円 | 54円 | 208円 |
286円 | : | 231円 |
269円 | : | 214円 |
11/23日現在のレートだと200円/日の利益は維持できそうですね。回収を考えているなら2年近くかかることになります。
ノートPCでマイニングをおすすめできない理由
ノートPCでマイニングするのをおすすめできない点は以下2つ。
同じグラボでも製品によってTGPが違うことも
デスクトップ版のRTX3060はTGP(グラボ全体の消費電力)が170Wになっていますが、RTX3060 LaptopになるとTGPが60~130Wとかなり幅があります。
事前にメーカーの製品カタログを確認する必要があるので注意が必要。基本的にTGPが高い方がハッシュレートは上がります。
長時間使いづけることが想定されていない
ノートPCの利用シーンを思い浮かべると、少し作業をして閉じてまた作業をするときに開くというのが一般的な使い方です。
24時間フルで高負荷の作業、ましてやマイニングなど到底想定されているはずがありません。
ゲーミングノートPCなら熱対策を施しているので多少は大丈夫かもしれませんが、デスクトップと比べ、ファンは小さく熱もこもりやすいのでバッテリーやコンデンサ等の消耗スピードが早くなるのは必至だと思います。
ノートPCでマイニングをおすすめできる理由
デメリットを記してきましたが、意外なメリットもあります。
すべて非LHR!
今や3000シリーズ(3090除)で非LHR版を見かけることは、ほとんどありません。1660sを購入しようにも品薄状態でなかなか難しいですよね。
ですが、ノートPCなら心配不要!すべて非LHRとなっています。
ノートパソコンのグラボはGTX1650からRTX3080などたくさんのラインナップが用意されています。
ワットパフォーマンスが良い
ノートPCはバッテリーで動作するのが想定されているので様々なところで省電力化がなされています。
実際、私が保有しているPCの中でもワッパ(※)が優れているほうです。
※ワットパフォーマンスの略、電力効率が使われることも。消費電力当たりの性能のこと。
ノートPCのマイニングファームが実在した!?
Mining in China pic.twitter.com/L8KbUe22Kz
— 포시포시 (@harukaze5719) February 9, 2021
グラボが高騰しているし、案外稼げるのでマイニング目的で買うのもありなのでは?と考えたそこのあなた!あながち間違いではないのかもしれません。
中国のとあるマイナーはなんと複数台のゲーミングノートPCを一面に並べてマイニングしています。
もの凄い光景ですが、バッテリーやバックパネルを外していたりと本格的にマイニングしているのが見受けられます。
まとめ:ゲーミングノートPCでマイニングはありなのか?
完全にマイニングしたいのであればノートPCではなく、直接グラボを購入した方が長い目で見るといい思います。マザボ次第では複数のグラボを稼働させることもできますしね。
普段はゲームに使って、触っていないときに少しマイニングさせて安く買えたと考えるのが良いのかもしれません。
私が使用したゲーミングノートPC↓
マイニングにおすすめなゲーミングノートPC↓