NVDIA Quadroシリーズの後継であるRTX Aシリーズ。
そんなRTX AシリーズのRTX A4000が実際にどの程度のパフォーマンスを発揮するのかゲームとマイニングをして検証します。
ゲームでは平均フレームレート、マイニングではハッシュレートや電気代なども計測して収益も公開します。
目次
RTX A4000のスペック
Cudaコア数 | 6,144 |
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VRAM容量 | 16GB GDDR6 |
解像度 | 8K,4K,フルHD,HD,SD対応 |
最大消費電力 | 140W |
出力ポート | DisplayPort * 4 |
メーカーはNVDIAとELSAの2社のみとなっています。
RTX A4000のベンチマークとゲームフレームレート
FF15ベンチマークと人気ゲームの平均フレームレート結果を紹介します。
検証に使うPC構成
- OS : Windows 10 Pro
- CPU : Intel Core i7 7700k 4.2GHz
- メモリ : 16GB(4GB*4)
FF15ベンチ
フルHD(1920*1080)のフルスクリーン、標準品質で計測。スコアは13073で評価は「非常に快適」でした。
4K(3840*2160)のフルスクリーン、標準品質で計測。スコアは5630で評価は「やや快適」となりました。
Apex
カジュアルマッチで降下後に計測。フルHDのグラフィック低設定だと平均210fps、グラフィック高設定だと平均190fpsとなりました。
VALORANT
ウルトラワイド(2560*1080)グラフィック高設定で平均243fpsとなりました。
PUBG
通常マッチで降下後に計測。フルHDのグラフィック最低設定だと平均111fps、グラフィック高設定だと平均123fpsという結果になりました。
RTX A4000のマイニング性能
さっそく数値を出しますが、以下のようになりました。
- 63MH/s 130W
この数値を見てわかるようにRTX A4000はマイニングでもかなりの実力を発揮してくれます。
OC(オーバークロック)をしないでそのまま使うと”57MH/s 139W”となり、設定するかしないかで大きく変わります。
RTXA4000で1日マイニングした結果がこちらです。
- 収益 0.00007237 btc/\324(2/27時点)
- 総使用電力(PC全体) 4.66KWh
- 電気代 \121(全国平均1KWh/26円で計算)
- 利益 \203/日
現在、RTX A4000でマイニングすると約200円の利益を得ることができます。
RTX A4000のマイニング設定
ここではNiceHash QuickMinerのOCTuneを使用したマイニング設定を紹介します。
Autotune(experimental)
- Autotune for absolute memory: 8350
- Starting core clock limit: 1065
- Ending core clock limit: 1100
- Tune for: Efficiency
試行錯誤をしてたどり着いた値です。平均して63.95MH/s 131W(0.49 MH/J)で安定して稼働しています。ファン設定は80%で固定。
RTX A4000はかなり優秀なグラボだが価格は高め
RTX A4000の評価すべき点はワッパ(電力効率)の良さ、シンプルで洗練されたデザイン。そして、薄いので設置場所に困らないところです。また、業務用のグラボなので3年保証、ECC機能まで付いてます。
逆に惜しい点は、業務用ということで高価、メモリ温度が高いところです。メモリの温度対策はメモリ側にファンを設置して風を当てることで解決しました。
ゲームでもマイニングでも申し分ない性能を発揮してくれるので、グラボにこだわりたい方はぜひチェックしてみてください。